年齢を重ねると完治するのか

男

男性型脱毛症(AGA)は男性ホルモンの関与する男性特有の脱毛症です。AGAは男性ホルモンであるテストステロンが毛根の5αリダクターゼによって還元され、ジヒドロテストステロンとなると、毛根内のアンドロゲンレセプターに結合し、毛の成長期を短縮させ、薄毛となる疾患です。このAGA治療薬として5αリダクターゼを阻害する効果があるプロペシアやアボルブが挙げられます。

ただしこれらの薬を服用しても男性ホルモンが出続ける限り完治することはありません。つまり男性ホルモンが出続ける限り、プロペシア、もしくはアボルブを服用し続ける必要があります。ただ年齢によって男性ホルモン量は減少していくため、完治とはいかないものの、AGAを起こしにくい体にはなっていきます。

およそ70歳ぐらいに達すると、男性ホルモン量はピークの時と比較して半分ほどになります。ただ70歳ほどになると薄毛を気にする方はほとんどいなくなってしまいます。
ですから薄毛を気にしている間はプロペシア、またはアボルブを服用し続ける方がいいでしょう。ただ費用面で負担が大きく、さらに高悪性度前立腺癌の発症リスクが高くなるという副作用面での心配もありますので、治療の際にはよく検討しましょう。